階段リフォームでもっとラクに!リフォーム方法と費用について

階段リフォームでもっとラクに!リフォーム方法と費用について

2階建てのお宅では、以前は気にならなかったものの階段の勾配が急で2階に上るのが億劫になり階段のリフォームを考え出したという方はよくいらっしゃいます。また、加齢に伴い2階の上り下りが辛いと感じておられたり、小さな子供やペットが安全に上り下りできる階段にしたいと思っておられたりするかもしれません。

そのために、階段をリフォームしたいと思うものの、どこをどんな風にリフォームすれば、安全で上り下りしやすい環境になるのだろう?と思われる方は少なくないのではないでしょうか?そこで今回は、実際的な階段リフォームの方法と、その費用についてご紹介したいと思います。

家の中の階段に関する建築基準とは?

階段のリフォームを考えるうえで、無視できない点として建築基準法があります。個々の家の中の事とはいえ、安全な環境にするために建築基準法が定められており、第23条の中には、「階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法」という規定によって、住宅の階段の場合は下記のように定まっています。

 

階段の幅(有効幅:柱の芯からの寸法ではなく実際の幅)

75cm以上

踏面(足を乗せる部分の奥行き)

15cm以上

蹴上(1段ずつの段差の高さ)

23cm以下

踊り場(直線階段ではない場合)

75cmもしくは120cm以上

 

この基準の最低数値に合わせた階段は、角度が約57度となり、踏面も15cmと狭いため実際には上り辛い階段といえます。そのため、規定内でもリフォームの必要性を感じる階段は多く、安全性の面でも不安はあるかもしれません。最近の新築や既製品の階段セットなどでは、建築基準法内に収めるだけでなく、上り下りしやすいように、踏面は20~22cm確保されていますし、蹴上は18~20cmにすることで緩やかになっています。

階段の問題点と解決策

安全で快適な階段にするために、建築基準法で寸法が定められているとはいえ、築年数の古いお宅や、建築基準法ギリギリの寸法の階段の場合は、不便に感じリフォームしたいと思っておられるかもしれません。

ここからは、階段をリフォームしたいと思えるどんな問題点があるか、またその問題を解決するどんなリフォーム方法があるかを見てみましょう!

 


   老朽化が気になる!

木造住宅の場合は、階段も木材が使われているのが一般的です。毎日上り下りする階段は、経年劣化に加え、同じ位置に体重のかかる場所なので、踏面の木表面が剝がれてきたり、ギシギシ音が鳴りだしたりするかもしれません。老朽化すると見栄えも悪くなりますし、音がなる階段は腐食の心配もあり、足元が危険になるのでリフォームが必要となってきます。

重ね張りで素材も再検討!

踏面等の表面的な劣化の場合は、重ね張りや張替えで新しくすることが可能です。張り替えのタイミングで同じ木を使うのではなく、安全面を考えて滑りにくいコルクやカーペットなどの素材に変えることを考えてみるのはいかがでしょうか?コルクは滑りにくいだけでなく柔らかく弾力性もあり、掃除もしやすいので階段を含め廊下等の床材として人気を集めています。全体のリフォームとなる架け替えではないため、傷んでいる場所のみを重ね張りするなどの部分的な補修も可能で、費用もおさえられます。その分、素材にこだわってみると良いかもしれませんね。

 

   危険を防ぎ安全で快適にしたい!

階段では足を踏み外して転倒してしまったり、荷物をもって上り下りして足を滑らせてしまったり、高齢ゆえに段差の高さが辛くつまずいてしまったりと、大小問わず階段での転倒事故を経験していらっしゃる方は少なくありません。1階と2階をつなぐためには必要なものですし、毎日使う場所だからこそ安全を確保したいと思うのではないでしょうか?

柵や照明を設ける

まず簡単な防止策として転倒防止のために柵や照明を取り付けることが出来ます。天井からの明かりだけでなく、足元を照らすために下の方に照明を増やすことで、段の高さや踏面を確認しやすくなります。電気工事をしなくても、近くのコンセントに人感センサー付きのコンセントタイプの照明をつけたり、貼り付けタイプの照明を設置したりすることも出来ます。また、2階部分からの転落防止のために、階段入口部分に転落防止柵を設けることも危険を防ぐうえで効果的です。階段のサイズに合わせて大工さんや建具屋さんに柵を作ってもらうことも出来ますが、ホームセンターなどで売っている柵を自分で取り付けることも出来ます。

滑り止めを付ける

出来るだけ踏面が滑らないようにしておくことも転倒を防ぐ点で効果的です。その点で踏面に滑り止めを付けることや、上でも取り上げたように、コルクやカーペットといった滑りにくい素材を上貼りすることが出来ます。

形を変える

上の2つに比べ大掛かりな工事になりますが、階段を架け替えて形を変えるというのも安全性を高めるリフォームです。実は、踏面の寸法や蹴上の高さが同じであっても階段の形によって安全性が異なります。階段には下記の4種類の形がありますが、安全面を考えるのであれば折り返し階段かね折れ階段が適しています。

●直線階段・・・踊り場がなく直線で上り下り出来る階段です。踊り場がないので費用を抑え、比較的狭いスペースで出来る階段ですが、急勾配なタイプが多い傾向があります。直線階段を緩やかにする場合は、段差を増やすため長い距離が必要となります。さらに万が一転倒すると下の階までノンストップで落ちる危険があります。

●折り返し階段・・・中間部分に踊り場があり踊り場を中心にU字に折り返すタイプの階段です。万が一転倒しても踊り場部分でワンクッション置けるので安全性が高い造りです。しかし、踊り場と折り返しのため、ある程度のスペースが必要です。

●かね折れ階段・・・中間の踊り場部分から直角に曲がるL字タイプの階段で、折り返し階段と同様、転倒しても踊り場がワンクッションになる安全性の高い階段です。直線階段より費用は高くなりますが、折り返し階段よりは費用もスペースも抑えられます。

●らせん階段・・・支柱を中心に、らせん状にステップがあるので、狭いスペースで設置できます。また、デザイン性にも優れています。しかし、らせん状の階段は踏面が三角形になるため、足の置き場が限られてしまいます。

 

階段の形を知ると、リフォームすべき問題点が形にあったことや、形を変えることで安全を確保出来ることに気づくかもしれません。スペースを確保出来る場合や安全第一に考えたリフォームにする場合は、折り返し階段の設置を考えてみることが出来るかもしれません。

 

   上り下りが辛い!

階段の勾配が急すぎて辛い上り下りが足腰の負担になっていると感じる方は、少しでも楽に上り下りが出来るようにリフォームを望まれます。階段の上り下りを楽にするリフォームには大小様々な方法がありますが、ここでは4つの方法を取り上げたいと思います。

手摺を付ける

上り下りには、体を支えながら力を入れられる手摺があるだけでも、かなりラクになります。掴めるという安心感も増し、安全性もアップします。出来れば、両サイドの壁に取り付けられるのがベストですが、スペースが確保出来ず片方のみに取り付ける場合は、下る時の利き手側に手摺を設けるようにしましょう。手摺を取り付ける場合は、取りつけが可能かどうか下地の確認が必要です。

手摺の取り付けに関しては、要介護認定を受けている方であれば介護改修の対象となり助成金を受けられるので、ケアマネジャーや福祉住環境コーディネーターなどに相談してバリアフリーリフォームとして行えないか検討してみましょう。

★勾配を緩やかにする

階段の勾配を緩やかにするという方法もあります。蹴上部分を今より低くすることで緩やかにすることが可能です。しかし、1段の高さが低くなると、その分、階段数が増えスペースも必要となります。緩やかにはなっても、階段の上る歩数が増えてしまうこと、また延長した分の壁や床、天井の工事や仕上げ材の費用がかかるというデメリットがあることも忘れてはいけません。

また、階段の勾配を緩やかにするためには、位置はそのままで新しい階段に架け替える方法もあります。架け替えるのであれば、自分にとって上り下りしやすい勾配にリフォームすることが出来るだけでなく、素材やデザインなども細かく設定できます。比較的大掛かりな工事になりますが、各メーカーには階段セットがあり、サイズや形状、勾配など規格化されたものから選ぶタイプもあり、予算に合わせてイメージしやすくなっています。

★段昇降機をつける

階段そのものの上り下りを無くすためのリフォームもあります。その1つは、今ある階段に、階段昇降機を設置するという方法です。階段にレールを取り付け椅子に座った状態で、自動で上り下りできる、いす式階段昇降機と車椅子のまま台座に乗り昇降できる車椅子型昇降機があります。体の状態や今後の事を検討して利用者に合った昇降機の導入を検討しましょう。階段昇降機は、今ある階段をリフォームすることなく後付けで設置が可能なので、ホームエレベーターより費用の負担は少ないですが、階段の幅や形、劣化状態によって設置が難しい場合もあるので、リフォーム業者によく相談したうえで設置して下さい。

 

★エレベーターを付ける

階段昇降機は階段に設置する方法ですが、階段とは別にホームエレベーターを設置するという方法もあります。2~3人乗りのホームエレベーターであれば、1畳ほどのスペースで設置できるので、今ある押入れやクローゼットを利用してホームエレベーターを設置することが可能です。階段を利用する家族が他に入る場合は特に、階段昇降機を設置してしまうと邪魔になる可能性があるので、ホームエレベーターを付けることで階段利用者の安全が確保出来ますし、階段のデザイン性も保たれます。

しかし、エレベーターの場合は、工事費が高くなること、電気代や定期点検のためのメンテナンス費といったランニングコストがかかることも考慮に入れておく必要があります。また、建物の強度にも影響するので、事前に耐震診断をしっかりしておきましょう。

 

   位置が悪い・オシャレにしたい!

階段リフォームを検討する理由は、安全面の問題や上り下りをラクにする目的だけではありません。階段が家の端にあって2階に上がるのが面倒、子供が帰宅して顔を見ることなく子供部屋のある2階に上がれる位置の階段があるので心配など、階段の位置は生活導線や生活スタイルに影響するものです。また、階段が暗くて嫌、階段もインテリアのひとつとしてオシャレにしたいなど、今の階段そのものに不便さや不満を抱いているため、リフォームを考えられるかもしれません。

★デザインを変える

階段のイメージは仕上げ材の種類や色だけでなく、デザインによっても変えることが可能です。階段には、壁で覆われた箱型階段と、壁や踏面の下部がオープンになるストリップ階段があります。住宅の階段として主流なのは箱型階段で、階段と部屋が隣接できたり階段下を収納に利用したり出来るというメリットがありますが、比較的暗くなりがちで、オシャレ度合も高いとはいえないかもしれません。一方、ストリップ階段は、階段もインテリアの一部ととらえ、その形や色を楽しむことが出来ますし、階段そのものを明るいイメージにするだけでなく、2階や窓からの明かりを取り込む点でも効果的なデザインです。場所やインテリアに合ったデザインを検討し、階段インテリアを楽しみましょう。

★場所を変えて新設する

生活導線をスムーズにしたいのであれば、一番良い方法は階段の場所を変えることです。導線を短く上り下り出来るように、家の中央に階段を新設することや、帰宅した家族が顔を合わせられるように、リビングの中に階段を設置することを検討出来るかもしれません。

しかし、階段の移動と新設は大掛かりな工事になる事を覚悟しておく必要があります。便利な場所に階段を新設出来るスペースがあれば良いのですが、大抵の場合は階段の移動に伴って1・2階の間取りも変更しなければいけなくなり、全面改装になります。耐震性も調査した結果、建て直しレベルの大掛かりな工事になる可能性もあります。

階段リフォームの費用はどれぐらい?

階段の問題点に対応するリフォーム方法が分かったところでで、気になるリフォーム費用はどれぐらいかかるのでしょうか?リフォーム業者や、工事内容や選ぶ部材や機器によって費用は異なりますが、一般的に下記の価格が相場となります。

工事内容

費用

備考

照明や転落防止柵を設ける

5千円~5万円

DIYで取付けも出来る

手摺・滑り止めをつける

520万円

介護改修の対象となり助成金のケースも

重ね張り・素材をかえる

530万円

部材のみや階段セットがある

階段の勾配を緩やかにする・段数を増やす

2550万円

スペースの確保が必要

階段を架け替える

60150万円

デザインの変更等も含む

階段の位置を変える

150300万円

増築になるとさらに高額

昇降機を設置する

70200万円

電気代やメンテナンス費が別途かかる

ホームエレベーターを導入する

300500万円

ランニングコストが月68千円かかる

 

上記の表からも分かるように、工事内容が簡易的で比較的安いリフォームから、大掛かりで数百万円かかるリフォームまであります。問題を明確化して、よく把握していなければ、必要以上の費用を払って無駄な工事をしなければいけなくなるかもしれません。お金ばかりかけて、安全性の確保が出来なかった、ということにならないようにリフォーム業者によく相談し、打ち合わせしながら必要な工事を行うようにしましょう。

費用以外にも、工事内容によって工事期間も変わります。勾配を緩やかにしたり架け替えたり、新設するようなリフォームの場合は大掛かりな工事です。仮に今と同じ位置に架け替えを行う場合は、その期間中階段を利用することが出来なくなります。どれぐらいの期間使えないか確認して2階の荷物をどうするか、リフォーム時期など、事前に検討しておくことを忘れないようにしましょう。

まとめ

 

問題点・リフォームの目的

解決策

費用

・老朽化

・安全性や快適さの確保

・上り下りを楽にしたい

・階段のデザイン性を高めたい

・階段の位置を使いやすい場所にしたい

照明転落防止柵を設ける

5千円~5万円

手摺・滑り止めをつける

520万円

踏面等、仕上げ材の重ね張り・張り替え

530万円

階段の勾配を緩やかにする

2550万円

階段を架け替え

60150万円

階段の位置を変え

150300万円

階段昇降機を設置する

70200万円

ホームエレベーターを導入する

300500万円

階段をリフォームする目的や、その目的に応じた解決策には様々な方法がありましたね。工事内容によってリフォーム費用にも幅がありました。

リフォーム業者によって費用も異なりますし、工事内容によって得意・不得意な業者もあります。オシャレにしたいのであればデザイン力のある業者、手摺の取付けや階段昇降機の設置など介護改修の対象となるリフォームであれば、助成金の提案や手続きを行ってくれる業者に依頼しましょう。

そのためにも、階段リフォームの目的を明確にしてリフォーム業者数社から見積もりをとって、しっかり検討して下さいね!

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