和室を洋室にするリフォームのメリットとデメリット

和室を洋室にするリフォームのメリットとデメリット

最近の新築マンションや注文住宅では、初めから和室が無い家も多く、住宅の欧米化が進んでいます。そのため、現在、和室がある家にお住まいの方も、リフォームのタイミングで全ての部屋を洋室にした方が良いのではないかと考える方も少なくないようです。

では、和室を洋室にリフォームするうえでメリットやデメリットはあるのでしょうか?また、リフォームするうえでのポイントや注意点についても確認しておきましょう。

和室を洋室にリフォームする「メリット」と「デメリット」は?

和室を洋室にリフォームするメリットとデメリットは、各部屋のメリットとデメリットでもあります。この点について把握できれば、本当にリフォームが必要かどうかを認識するうえで役に立ちます!

★部屋別で見る和室と洋室のメリットとデメリット

部屋の用途

和室or洋室

メリットとデメリット

 

 

居間

 

和室

座卓の場合はクッション性が高く、防音性もあるため、どこでも横になることも可能。立ち座り動作が大きく足腰に負担がかかりやすい。椅子を利用すると畳が擦れてしまう。

 

洋室

椅子のスタイルなので、足腰に負担が少なく楽家具がおきやすく、水拭きなどの掃除もしやすい。しかし、フローリングの場合は、足が冷えやすく防音性も低い

 

 

寝室

 

和室

クッション性があるため、畳の上に直接布団を敷いて寝ることが可能。布団を押入れに収納できるので、生活感を無くすことができ広く使えるが、出し入れが大変押入れの広さを確保しなければならない。

 

洋室

ベッドを置けば布団のための収納場所を確保しなくて良い。そのため、クローゼットを衣類専用に使える。フローリングの上に直接布団を敷いて寝るには、クッション性に欠け、寒い

 

 

 

子供部屋

 

 

和室

押入れがあって布団を収納できれば、日中は部屋全体を使える。赤ちゃんであれば、ベビーベッドを置かなくても、畳に寝かせることができ、落下の危険がない。和室の床・扉などの材質は比較的柔らかく安全な物が多い。しかし、遊び部屋などにしている場合は、布団を敷くスペースを確保するために、物を出しっぱなしには出来ない畳や襖、障子を定期的に取替える必要が生じる。

 

洋室

イスが引きやすく勉強机を置くのに適したスタイルで、ベッドなどの家具を置いても畳と違って床に跡が残らない。クローゼットがあれば、洋服ダンスを部屋に置かずにすむ。家具を置くスタイルなので、ベッドなどの生活感が出る

 

 

客間

 

和室

畳に直接座れるので、人数が限られない。一時的な来客の客間としてだけでなく、布団を持ってくれば宿泊もできる。日本人らしい和の癒しの空間でおもてなしできる。立ち座りが足腰に負担になる。

 

洋室

スリッパを脱ぎ着することなく、座ってもらえる。お茶などを出す際に足腰に負担が少ない。椅子やテーブルを置いていると、その他の用途には使えない

 

 

高齢者・介護者

向けの部屋

 

和室

部屋のどこでも横になれるため、付き添いで寝ることも可能。転倒してもクッション性があり、比較的安全。しかし、段差が多いため、バリアフリーではない。布団から起きる際や立ちあがる際の体への負担が大きい

 

洋室

車椅子を室内に入れることが可能で、介護ベッドも置きやすいため、介護者の負担も軽減される。段差が少なく、動きやすい。ベッド下の掃除がしやすい。高齢者の中には、和室を好む方が多い

このように部屋別で考えてみると、和室ならではのメリットがあるものの、生活スタイルが欧米化している現在においては、居間や寝室、子供部屋や介護のための部屋に関しては洋室を望む方が増えています。一方で、ベッドではなく布団で寝ることを好まれる方や、客間のために和室を残したいと思われる方も少なくありません。

では、もう少し具体的にメリットとデメリットを確認しつつ、リフォームの際の注意点を見てみましょう!

★メリット:バリアフリーにするには洋室がベスト!

和室の生活は、座卓スタイルなので立ったり座ったりと屈伸運動が多く、足腰に負担がかかりやすくなります。最近、和室から洋室にリフォームする多くの方の理由として増えているのがこの点です。高齢になると、イスの生活やベッドに寝ることを勧められるように、洋室は足腰に負担が少ない生活スタイルです。また、介護が必要な方がいるような家庭でも立ったままで介護が出来ますし、畳ではなくフローリングやクッションフロアといった床材の洋室では、車椅子も使いやすい環境です。また和室の入口には、敷居があるため段差があります。バリアフリー住宅にするうえでも、和室を洋室にリフォームすることは効果的です。

★メリット:掃除がラクでランニングコストがかからない!

和室に使われている襖や障子、塗り壁や畳といった材質は、傷がつきやすい素材です。特に小さな子供やペットを飼っておられるお宅では、障子や襖の傷が目立ってしまいますし、劣化が早く数年でやり替える必要が生じるかもしれません。畳も、重たい家具を置いていると跡が残ってしまいますし、飲み物などをこぼすとしみ込んでしまいます。和室のお手入れは材質に合わせた掃除が必要となりますし数年おきの畳替えや障子の張り替えなどのランニングコストもかかります。しかし、洋室は一般的に強い素材が利用されており、水拭きなどにも対応しているので、掃除がラクに出来ます。特別、傷をつけるような事がなければ、ドアや床材を定期的にやり替えるというようなこともないので、ランニングコストはほとんどかからないというメリットもあります。床やドアをリフォームする時は、家全体のリフォームを考えるタイミングで良いかもしれません。

 

■デメリット:洋室にすると用途が固定されがち

一方で和室のメリットといえば、その用途の幅の広さです。基本的には表に出る家具は少なく、布団や座布団など押入れにしまえる物が多いため、居間としても寝室としても自由に使えます。対して、洋室ではソファやベッドを利用するのが一般的で、毎回クローゼットに片付けるわけではないので、部屋の用途が居間か寝室か、といった具合に固定されがちになってしまいます。しかし、フローリングであれば、ラグを敷いたり部分的に置き畳を置いたりして和の空間を作ることが出来るというメリットもあります。

■デメリット:畳に比べフローリングは足が冷えやすく防音性も低い

畳はクッション性があるのに比べ、一般的なフローリングは表面が固いため、冷たく感じるため足が冷えます。また、防音性も低い材料です。洋室にリフォームする場合に足の冷えを防ぎ防音効果を高めるのであれば、床暖房を入れたり、フローリングではなくクッションフロアやカーペットを選んだりして注意しましょう。防音性に特化したフローリングもあるので、業者に確認してみるのもおススメです。

 

和室を洋室にリフォームする費用は?

リフォームに踏み切るうえで、他にも重要な点としてリフォーム費用も見逃せません!和室を洋室にリフォームする費用はどれぐらいかかるのでしょうか?

6帖の押入れ付きの和室の場合、洋室にリフォームする費用の相場は30~90万円です。和室から洋室にするリフォームは、実は構造部分にも違いがあるので、見た目や材質を替えるだけでなく基礎部分からの大掛かりな工事が必要です。そして、価格にこれだけの幅があるのは、既存の和室の状態や、洋室にする際に選ぶ材料によって異なるからです。マンションにある畳が敷かれている和室に比べ、昔ながらの床の間や立派な梁があるような和室は、撤去費等もかかるので費用が高くなります。また、洋室のフローリングを無垢材、壁を珪藻土にするなど自然素材を使用したリフォームにする場合も高くなります。

部屋丸ごとリフォームは本当に必要!?

メリットとデメリットを確認したうえで、本当に和室を洋室にリフォームすべきか決定していくことになりますが、忘れてはならないのは、そもそも部屋を丸ごと洋室にするリフォームが必要なのか?という点です。リフォームを依頼する方の中には、和室は古くさくてインテリアのイメージに合わない、子供部屋やベッドを置く寝室にはそぐわないという理由で床や天井、扉など部屋を丸ごとリフォームしなければいけないと思う方も少なくないようです。しかし、和室を洋室にリフォームしたい理由によっては、案外部屋全てをリフォームしなくても、部分的なリフォームで充分だったりもします。

ベッドを置くことや介護のしやすい部屋にすることが目的であれば、壁や扉はそのままでも、畳をフローリングに替えるだけで、ベッドが置ける介護しやすい部屋になるかもしれません。高齢者の中には、部屋の雰囲気が変わってしまうことがストレスになる場合もあります。全てを替えずに床だけ替えるだけで充分です。その場合も、床の基礎部分から替えなくても、畳の上からフローリング材を敷くだけの簡易的な方法もあります。

また、パラパラと落ちてくる砂壁に困っているのであれば、珪藻土に塗り替えたりクロスに替えたりすることも出来ます。他にも、壁や柱の色を変えるだけで、和室はそのままに、ラグを敷いたり、照明器具や家具をコーディネートしたりするだけで、和室であっても、洋風とマッチするジャパニーズモダンテイストな空間を作り出すことも可能です。今は、子供が小さくて洋室が便利に感じても、子供が成長し夫婦だけになった時に客間として和室を残しておきたいと考える場合もあるかもしれません。

下記のように、一部分のリフォームだけであれば費用も抑えられるかもしれません。

リフォーム内容

費用の相場

備考

床材を畳からフローリングへ

20~30万円

基礎部分の造りが違うので少し大掛かりな工事となります。段差をなくす目的であれば、必要な工事です。

ドアを障子や襖から木扉へ

8~15万円

和室の引き戸の敷居を利用すれば比較的安くなりますが、引き戸から開き戸にすると高くなります。

壁や天井を洋風に

10~35万円

柱が見え装飾が施された壁や天井など本格的な和室であればあるほど、洋風にする費用が高くなります。壁をクロスか珪藻土仕上げにするかによっても異なります。

押入れをクローゼットへ

10~25万円

クローゼットの扉代が高いので、引き違い扉を折戸にせずに、中だけ棚板を取り、ハンガーパイプを付けてクローゼットとして使えるようにするという方法もあります。

部屋を丸ごと替えるだけがリフォームではなく、リフォームには色々な方法があることを忘れないようにして下さい。見た目や一時的な必要だけでなく、使い勝手や費用、今後の家族構成の変化など、長い目でリフォームを考えることも重要です。

 

★本当に親切な業者は簡単にリフォームを勧めない!?

リフォームする事を決めたのであれば、リフォーム業者にプランや工事を依頼することになりますが、最近は悪徳リフォーム業者が多いので注意が必要です。しかし、リフォーム業者選びで本当に意識しなければいけないのは、悪徳かどうかではなく、優良業者かどうかです。悪徳業者ではなくても、自分にとって親切で、優良業者かどうかは、リフォームの内容や要望によって各々異なるからです。施主様に言われた通りにリフォームする業者が優良業者とは一概には言えません。時には、簡単にリフォームを勧めない業者の方が親切な業者という場合もあります。例えば、押入れをクローゼットに替えたいという理由で和室から洋室にリフォームしたいと思っている場合、リフォームするのは収納だけなど部分的なリフォームだけで充分かもしれません。リフォームするにしても立派な床の間や障子、柱など建築のプロから見て残しておいた方が良いと思うものや、再利用できるものもあります。数年のうちに全面改装のような大がかかりになるリフォームが控えている場合や、劣化状況を見て今は、リフォームをしない方が良いと判断してくれる場合もあります。本当に親切な業者であれば、必要で適切なリフォームを、費用を抑えつつも満足のいく方法で行えるよう提案してくれるものです。そういった提案をしてくれるかどうかは、業者や担当する営業マン、デザイナーによっても異なるのが事実なのです。

言った事をやってくれるか、言った通りにやってくれるか、気づかない点まで提案してくれるか、そういった点を確認するためには、やはり見積もりは1社だけではいけません。一括見積もりサイトなどを利用して、相見積もりをとり、よく比較しながら業者を選ぶことをおススメします。

まとめ

和室と洋室には、それぞれメリットとデメリットがあります。和室を洋室にリフォームすることでデメリットが改善されるかもしれません。

 

 

和室

 

メリット

日本人が好む和室ならではの、癒しの空間がある。畳に直接横になったり、座ったり出来るので、人数や場所、用途を選ばない。畳は温かくクッション性に優れている。

 

デメリット

床に直接座ったり寝たりするので、足腰への負担が大きい。和室の構造上、段差が多い造りでバリアフリー化が難しい。寝室として使う場合は、布団を収納する場所を確保しなければならない。建材等のメンテナンスコストがかかる。

 

 

洋室

 

メリット

段差がなく足腰に負担が少なしため、バリアフリー住宅にする場合や、介護のための部屋には特に適している。掃除がラクでメンテナンスコストもかからない建材が多い。欧米化スタイルが進む現在には使いやすい。

 

デメリット

洋室の床材として一般的なフローリングは冷たくてクッション性に欠けるので、直接布団を敷いて寝る事には適していない。家具を購入する必要があり、部屋のインテリアコーディネートの幅は広い一方で用途が限られる。

 

しかし、これらがメリットかどうかは、各々家族構成や間取り、生活スタイルによっても異なります。自分の家の場合はどうかを照らし合わせながら考えてみて下さい。場合によっては、部屋を丸ごと洋室にリフォームしなくても、部分的なリフォームで充分かもしれません。良い判断が出来るかどうかは、業者選びにも関係しています。一括見積もりサイトを利用して、数社から相見積もりをとって提案内容や価格を比較してみましょう。よく検討することで、自分の家に合った方法で和室を洋室にリフォームすることが出来るはずです!

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