サッシの種類と基礎知識|快適な住環境に必要な窓の役割とは?

サッシの種類と基礎知識|快適な住環境に必要な窓の役割とは?

普段、私たちが快適に暮らしていく上で、とても大切な役割を担う「窓」。木造住宅や鉄骨建築物には、多くの種類のサッシが取り付けられ、そこで暮らす人々や働く人に恩恵をもたらします。私生活であまり意識することなく触れている住宅用サッシには、一体、どのような機能や役割があるのでしょうか。今回、種類やカラーのラインナップなども含め、あまり知られていないサッシの基礎知識に迫ります。

サッシの機能と役割を知ろう

一般に、住宅に取り付けられている窓は、総称してサッシと呼ばれます。サッシには、採光、痛風・換気、眺望、人や物の出入りといった透過の役割が求められ、相反して、断熱、防音、遮蔽、防犯といった遮断の効果も求められます。建築物の場所や環境、立地などにもよりますが、設置する場所を考慮し、目的に応じたサッシを取り付けることが、私たちの快適な暮らしに深く関係していると言えます。サッシの機能は、大まかに以下の4つに大別することができます。

光を取り入れる(採光)

通常の住宅に取り付けられているサッシは、より多くの光を取り入れられるよう、部屋の環境を考慮し、設置されています。太陽の暖かさや光の加減は四季により異なり、窓の位置や大きさを変えることで調節できます。また、一般的に高い位置に窓を設置すると、部屋の奥まで光が取り込めるため、長時間、暖かさを確保できる利点があります。屋根に取り付ける天窓などは、通常のサッシに比べ、3倍の採光量が得られ、最も採光面で優れていると言われています。

風や空気を取り入れる(通風・換気)

サッシを通じて自然の風を室内に取り込む事で、温度や湿度の調節、有害物質の除去など、様々な恩恵を得ることができます。最も理想は、南から北へ、1階から2階へ風が抜けるよう、2方向以上に設置するのが良いとされています。また、低い位置と高い位置の2か所に設置し、低い窓から外気を取り入れ、高い窓から吐出する重力換気が優れていることで知られています。風通しの良い住宅を作るには、季節による風向きや立地条件を考慮し、窓の種類や取り付け位置を工夫して、風の入り口と出口を作ることが大切です。

景色を楽しむ(展望)

窓の外のロケーションを楽しむ時間は、生活するうえで至福のひと時と言えます。様々な形状のサッシから眺める景色は、四季折々の魅力を伝え、情緒あふれる景観を心に刻み込むことでしょう。大型のサッシを取り付けて大パノラマを楽しむもよし、スリット窓からのぞく小さな景色を切り取って楽しむもよし、景色を眺望 できるサッシには、多くの夢と希望が満ち溢れています。

人や物、音を遮る遮断の効果(遮断)

サッシには、透過の効果に反するように、人や物、音などを遮る遮断の効果も求められます。特に暑さや寒さなどの熱を遮る効果は、私たちが生活するうえで必要不可欠であり、外気をコントロールする重要な役割を担っています。また、遮音性能の高いサッシで防音効果を高め、割れにくいガラスで防犯効果を高めるなど、今日では、遮断性能に特化した多くの種類のサッシが販売されています。

サッシの種類

一般住宅や集合住宅といった私たちが暮らす建築物には、様々な形状をしたサッシが取り付けられています。これらの種類を適材適所に配置することにより、風通しを変え、スムーズに室内に外気を取り入れることが可能になります。一般的な住宅では、ガラスが左右に開閉し、比較的広い開口部を確保できる引き違い窓が主流ですが、雨が入り込みにくい横すべり出し窓や、換気・通風に便利なルーバー窓のような特殊な形状のサッシも多く使われています。

種類

特徴

引き違い窓

ガラスが左右に開閉し、間口が大きくとれるサッシ。面格子・雨戸・シャッター付きなど種類も多彩で様々な場所に設置可能。

はめ殺し窓(FIX窓)

眺望・採光を目的としたガラスがはめ込まれただけの、開閉機能がないタイプ

横すべり出し窓

水回りの換気窓として使われることが多く、ガラスが外側へ滑りながら開くタイプ。開閉時も雨が降りこみにくく、視線を遮りながら換気が可能。

縦すべり出し窓

ガラスが外側へすべり出しながら開閉するサッシで、通風量の調節が容易。

上げ下げ窓

上下両方の窓が開閉するタイプと、下部のガラスのみ開閉できるタイプの2種類あり。

ガラスルーバー窓

ハンドル操作によりガラスの羽根が開閉することで、換気や通風が自在に操作できる。住宅の階段壁面に多く使われる。

内倒し窓

ガラスが内側に倒れて開閉し、邪魔にならずにスペースが確保可能。キッチンなどの換気窓として使用されることが多い。

外倒し窓

万が一の火災時の排煙窓として使用されることが多く、ガラスが外側に倒れて開閉するタイプ。

ドレーキップ窓

ハンドルを90度回転して内開き窓に、上に向けると内倒し窓になる様々なニーズに対応する特殊な窓。

オーニング窓

ガラスルーバー窓に形状が似ており、複数のガラスが開閉して換気・通気が可能なタイプ。

出窓

お部屋のスペースが有効活用でき、広く感じられるタイプ。台形や三角形といった様々なタイプがあり、開閉形態も自在。

天窓

お部屋の屋根部分に取り付けられる窓で、通常の窓の3倍の採光が得られ、明るさと十分な室温を確保できる。

アルミサッシのおもなカラーと納まりバリエーション

サッシメーカーにもよりますが、アルミサッシには多くのカラーがラインナップされており、土間用やリビング用など景観に合わせ、お好みのものを選ぶことができます。おもに使用されるカラーは、リビングなどではブロンズ・オータムブラウン・シャイングレーが多く、ホワイト色などは、土間用として使われます。また、壁の構造や外壁の種類によって取り付けできるサッシの種類が異なります。柱を基準にして、内付型・半外付型・外付型と3つの種類があり、左右に開閉する引き違い窓のみこれらの納まりを選択できます。洋室などで額縁を使用して仕上げる場合はアングル枠付きを、額縁なしの場合はアングル枠なしで加工し、取り付けられます。

 

サッシのカラー

カラー

特徴

ホワイト

上品で清潔感があり、洋風住宅などに多く使用されています。プレハブや土間用のサッシとしても使われることがあります。

ブラック

住宅の外観を引き締める印象的な間口を確保するのに多く使われています。

オータムブラウン

一般的なお部屋やリビングなどの窓として設置されている最も使用頻度の多いカラー。

シャイングレー

金属の素材感を活かしたカラーで、部屋を明るくモダンな感じに仕上げることができる配色。

ナチュラルシルバー

アルミの素材感を引き立たせ、プレハブや倉庫などの土間用サッシに多く使用されるカラー。

ブロンズ

落ち着いた基調の配色で、一般住宅のサッシに取り込まれる最も人気のカラー。

カラーの呼称はメーカーによって異なります。

 

納まりバリエーション

取り付け業者様以外は、あまり知る必要もないかもしれませんが、ざっくりとしたイメージで理解しておくと、リフォームの際に何かの役に立つかもしれません。

 

バリエーション

特徴

内付型

木枠の中にサッシ枠が入り込んで納まるタイプで、引き違い窓の一部に使用されています。使用頻度は少なめ。

半外付型

現場で使用されるサッシのほとんどがこのタイプで、木枠の中にサッシの一部が入り込み、半分以上が外に出ている形状。外壁材がおさめやすく、洋室などに多く設置されています。

外付型

大壁の和室などに多く使用され、木枠の外側にサッシ枠が収まるタイプ。

 

ガラスの種類

サッシに組み込まれるガラスには、単板ガラスや複層ガラスなど、取り付ける場所や目的に応じて様々な種類があります。ガラスの種類を知っておくことで、無駄な破損を防ぐきっかけにもつながるでしょう。一般には大きく分けると、ガラス1枚のみで構成される単板ガラスと、中に空気層を確保し、より断熱性を高めた複層ガラスに分けられ、割れにくいものや目隠し効果のあるものなど目的に応じて様々なタイプが使い分けられます。ガラス内部にワイヤーを張り巡らせ、目隠し効果を高めた網入りガラスは、ヒシクロス・井桁・ユニといったワイヤー形状で、防火ガラスとして使用されているものも多くあります。

これらのガラスの種類を深く知ることで、サッシを選ぶ際の基準にすることができ、住み心地の良い空間を確保できるとともに防犯や防災面においても大いに役立てることができます。

単板ガラス

透明板ガラス

一般的に使われる透明ガラスで、通常のサッシには3ミリ厚、テラス用など大きめのサッシには5ミリ厚が多く使用されます。

型板ガラス

片面が凹凸になっており、目隠し効果のある半透明のガラスで、浴室やトイレなどに多く使われます。一般サッシでは4ミリ、大きめのテラスサイズでは6ミリ厚が多く使われています。

網入り板ガラス

ワイヤー入りガラスとも呼ばれ、ヒビが入っても割れにくい性質があります。金網がクロスしているものは防火ガラスとしても使用され、一般には、6.8ミリ厚が主流です。

 

複層ガラス

一般複層ガラス

2枚のガラスをスペーサーと呼ばれる部材で一定間隔に保ち、内部に中空層を確保して断熱性能を高めたガラス。空気層が厚いほど、効果が高まります。

Low-E複層ガラス

特殊金属膜がコーティングされたガラスで高い断熱性能や遮断効果が期待できます。空気層に熱を伝えにくいガスを注入したガラスは、圧倒的な高断熱タイプとして人気があります。

防犯合わせ複層ガラス

室内側複層ガラス面に、防犯合わせガラスを使用したもので、圧倒的な防犯性能と断熱性の両立を確保しています。

トリプルガラス

3枚のガラスを組み合わせ、2重の空気層を確保して断熱性能を高めた高断熱タイプのガラス構造。アルゴンガスやクリプトンガス入りのものが多く流通しています。

 

まとめ

普段、何気なく私たちが日常で触れているサッシですが、生活するうえで、なくてはならない役割を担っています。窓の種類を変えることにより外気の取り込み方が変わり、また、見た目も想像を超えるほどの外観に仕上げることが可能です。さらに、ガラスの種類にもこだわれば、お部屋の断熱性能を高められ、冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすことができます。昨今では、CO2削減、地球温暖化防止にも役立つ多くのシリーズが販売されていますので、リフォームをお考えの際には、是非1度サッシの交換を考えられてみるとよいと思います。

見積り比較までの3ステップ

  1. 1. 地域を選択
  2. 2. 条件を選択
  3. 3. 厳選業者をご紹介

まずは地域を選択してください

擦り切れてしまった網戸の張替え|意外と簡単に交換してもらえるのをご存知ですか?

毎年、暖かい季節になってくると虫よけの必需品として欠かせない網戸ですが、戸袋から久しぶりに引き出した際に、網戸の網が傷んでいたり、擦り切れてしまっていたことはありませんか?長年、使いこまれた多くの網戸は風にさらされ、出し入れを繰り返しているうちに自然と劣化してくるものです。夏場以外はほとんど出番のないサッシだけに、突然の悲劇に驚かれる方も多いことでしょう。今回、網戸の張替えに掛かる費用や必要な部材をご紹介します。業者さんに頼む張替え作業のメリットなどを感じて頂けたら幸いです。

混合栓の種類、取替工事や価格帯についてご存知ですか?

キッチンや浴室の水栓金具は、長年使用していると腐食や錆により劣化してきます。使用していてシャワーの出が悪くなったり、急にお湯が出なくなるなど、不測の事態に備えて少しでも知識を蓄えておきたいもの。また、少しでもレイアウトを変えて、見た目以上の快適さを味わいたいところですよね。水栓金具には様々な種類があり、取り替える機会もそうそう頻繁にあるわけではないので、いざ新しいものを購入する際に、どのようにしたらよいのか迷う方も多いはず。ここでは、ライフラインの要である混合栓の種類、取替工事における費用や価格帯などをご紹介します。

失敗しないリフォームの方法

家も古い箇所が多くて、そろそろリフォームをしたいけど、失敗しそうで気が進まないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

壁紙の貼り替えなど簡単で安価なリフォーム工事であれば、比較的気軽にやり直すこともできます。しかしキッチンやお風呂の取り換え、ましてや増築などであれば、簡単にやり直すことはできません。

今回は、失敗しないリフォームをするために抑えておきたいポイントをご紹介します。

これでリフォーム後に「失敗した」という後悔をしなくて済みますよ。

リフォーム訪問販売の危険性

リフォームをしたいと考えていた、どの業者が良いか分からなくて悩んでいた、そんなタイミングでリフォーム業者に訪問販売されると、むしろナイスタイミングだと思うかもしれません。お得にリフォームが出来そうだし、親切で信頼できそうな営業マンであれば、特に契約したくなるものです。しかし、実は悪徳リフォーム業者の被害にあった人の99%は訪問販売で出会っていることをご存知でしょうか?

それだけ、リフォーム訪問販売は危険が多いと言われます。なぜ危険なのかを知って、その対策をしておきましょう。

リフォーム業者の選定方法のポイント

大事な家に長く住むため、快適な状態を保つために必要なリフォームですが、最近は悪徳リフォーム業者が社会問題になっていることもありリフォーム業者の選定には頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

悪徳業者に引っかからないように気を付けることに加え、リフォーム業者の中には大手もあれば個人でやっている業者、地域密着型の業者もあり、選択肢が多いというのも、業者の選定を悩ませる原因のひとつになっています。

そこで今回は、リフォーム業者の選定を行ううえで役立てて頂ければと思い、リフォーム業者の選定方法ポイントについてご紹介したいと思います!