廊下は必要!?廊下のある家と無い家のメリットとデメリット

廊下は必要!?廊下のある家と無い家のメリットとデメリット

時代と共に家の人気の間取りは変化しています。家の中でも廊下は、大きな変化が見られる部分のひとつで、以前は当たり前のようにあった廊下を最近は、あえて無くしているという家も少なくありません。廊下は必要ないのでしょうか?廊下がある家と無い家のメリットとデメリットを考えてみましょう。そして、それぞれのリフォームのポイントについてもご紹介したいと思います。

廊下がある家のメリットとデメリット

ではまず、廊下がある家のメリットとデメリットをみてみましょう。

メリット

デメリット

・プライベート空間が確保される

・冷暖房の効率が良い

・ドアやクロスといった建材の量・範囲が多い

・暗く寒い空間になりやすい

 

■プライベート空間が確保される

廊下がある家の最大のメリットといえば、各部屋のプライベート空間が保たれるという点です。廊下を中心に各部屋へ出入り出来るようになっているため、それぞれの部屋が独立した空間となります。廊下があることによって音もあまり伝わってきません。また、来客の場合でも、客間やリビングまで廊下を通っていくことが出来るため、他の部屋を通らずにすみます。

■個室の冷暖房の効きが良くなる

区切られている部屋ごとに冷暖房を使えます。空間が区切られていて冷暖房の効きが良く、人のいない部屋は冷暖房を使わずにすむので、冷暖房の効率がよくなり省エネになります。

 

●ドアやクロスといった建材の量・範囲が多い

廊下があることによって、各部屋に出入りするためのドアが、廊下の無い家に比べ多くなりますし、廊下分の壁材、照明が必要になります。内装材の量が多いということは、新築時やリフォーム時の材料費が高くなってしまうということです。元々廊下が無い家に比べ、リフォーム費用が高くなってしまう可能性があります。

●暗く寒い空間になりやすい

廊下の位置として大抵の場合、家の中央に廊下を設けるのが一般的です。家の中心で壁に囲まれている廊下は太陽光が入り辛く、暗く寒い空間になりがちです。だからといって移動のための通路に冷暖房を完備するという家は少なく、各部屋を出ると温度差があり寒くて暗い空間になってしまいます。

 

廊下の無い家のメリットとデメリット

続いて、廊下の無い家のメリットとデメリットをみてみましょう。

メリット

デメリット

・各部屋を最大限活用できる

・家族と顔をあわせやすい家になる

・生活スタイルの変化に対応できる

・冷暖房の効率が悪く光熱費が高くつく

・家具を置くスペースが少ない

・プライベート空間が確保し辛い

 

■個室を最大限活用できる

廊下が無い家の最大のメリットといえば、廊下のスペース分、各部屋を広くでき最大限活用できるという点です。通路という用途しかなかった廊下が、通路としても部屋の1部としても最大限活用できる空間になるのです。また、廊下だけを見ると壁に挟まれ広く感じられないスペースかもしれませんが、廊下分を部屋に合体させることで、細かく区切られているより視覚的にも開放的な広い空間に感じられます。

■家族と顔をあわせやすい家

廊下が無い家ではリビングなど他の部屋を通らない限り個室に出入りすることが出来ません。そのため、おのずと家族と顔をあわせやすい空間となります。子供が引きこもらないように親子互いに気配を感じられるように、また老齢ゆえに寝たきりになった家族や介護が必要な家族が常に目の届く場所、寂しくない顔を合わせやすい空間にいられるようにと、廊下のない家の間取りを望む方は増えています。

■生活スタイルに対応しやすい

廊下によって既に区切られている場合は、部屋を広くしたり部屋数を増やしたりする場合には、リフォームなどの大掛かりな間取り変更が必要になってしまいます。しかし、廊下がなく広い空間がある場合は、生活スタイルに合わせて家具の配置や可動式の間仕切りを利用するなど簡易的な方法のみで区切ることが可能です。用途や生活スタイルに合わせて自由に変更できる間取りになります。

●冷暖房の効率が悪く光熱費が高くつく

廊下が無い家はオープンな空間によって、冷暖房が行き渡り家の中の温度差は最小限に抑えることが可能ですが、広い空間を人のいない隅々まで快適な一定の温度に保つためには、冷暖房の効率が悪く光熱費が高くなってしまいます。

●家具を置くスペースが少ない

出入りの中心となる部屋は各部屋のドアが集まる場所となります。そのため、家具を配置できる壁が少なくなってしまいます。個室が多ければ多いほどドアも増えるので壁が少なく家具が置けず、収納が減ったり凸凹に並べることになったりするかもしれません。

●プライベート空間が確保し辛い

廊下がないということは、水回りも主にLDKからの出入りとなります。特にトイレとリビングが隣接しているという場合は、臭いや音が気になるかもしれません。また、それぞれの個室の音も伝わりやすく気配を感じてしまうため、プライベート空間が確保し辛いというデメリットがあります。

廊下を新たに設けるリフォームと無くすリフォーム

今まで見てきた通り、廊下がある家と無い家には、それぞれメリットとデメリットがあります。しかし、これは、人によってはメリットがデメリットと感じることもあり、廊下の必要性は家の造りや家族構成、生活スタイルによって異なってきます。現在の間取りを考慮したうえで、リフォームによって廊下を新たに設けることも無くすことも可能です。それぞれ、メリットを活かしながらも、デメリットを最小限に抑えるためのリフォームポイントをご紹介したいと思います。

 

★廊下を設けるリフォームのポイント

ポイント1:生活スタイルの変化にも対応できるようにしておく

新たに廊下を設ける場合、通路を確保するという目的だけで、最低限の幅で作ろうとするかもしれません。通路としても、プライバシーを確保するうえでも最低限の幅があれば問題はありませんが、将来手摺を取り付けることになると、廊下の幅が狭くて通り辛かったり、車椅子が通れなかったり、家具の出し入れが出来ない、ということが生じえます。その度に、廊下幅を変えるリフォームをするわけにもいきません。廊下を新設する時点で、将来のことをある程度意識して、自走式車椅子も通れる850mm以上の幅を確保しておくことをおススメします。また、壁の手摺を取り付ける高さに下地を入れておくことも忘れないようにしておきましょう。

ポイント2:廊下に機能をもたせる

廊下を通路としてだけでなく、他の用途を持たせることによって家を最大限に活用することが出来ます。例えば、少し広めに幅を取り、本棚を設け収納場所として使ったり、洗面脱衣所の近くの廊下に室内干しが出来るランドリースペースを作ったりすることも出来るかもしれません。通路という用途にこだわらず部屋のひとつとして活用方法がないか考えてみましょう。

 

ポイント3:採光や通気を意識してデメリットを抑える

廊下のデメリットのひとつである寒くて暗い空間にならないように、廊下部分の採光について考えてみましょう。照明は廊下の天井だけでなく足元灯を付けることも出来ます。昼間は日光が入るように、天窓や高窓を付けることも出来るかもしれません。通気をよくして、部屋との温度差を抑えるという点では、リビングのドアにルーバーをつけて、室内のカゼを廊下に流れるようにするという方法もあります。

 

★廊下を無くすリフォームのポイント

ポイント1:LDKを中心に考える

廊下が無いということは、各部屋に行くためには、どこかの部屋を通ることになります。その点で、家族の拠点となるLDKを廊下と兼ねるように考えると導線が短く、スムーズな間取りになります。単純に今ある廊下をLDKに置き替えると考えるのではなく、LDK内での家族の導線を考え、どこにドアを設置すべきか検討していくことが重要です。また、せっかく廊下を無くしても間仕切り壁が多く部屋が区切られてしまうなら意味がありません。壁を固定してしまうのではなく、可動式の間仕切り壁を設置することや家具を利用するようにして、自由に間取りを変えられるようにしておくと便利です。

 

ポイント2:間取りを考える時は家具の配置も考慮する

LDKを中心とした間取りにするとリビングにドアが集まってしまうので、家具の配置場所も考えておかなければいけません。リビングからの最短距離での導線を確保できたつもりでも、家具を置く場所がなく凸凹な置き方になってしまうなら、スムーズな導線が遮断されてしまうかもしれません。図面上の間取りばかり気にするのではなく、家具を置いた状態での導線を意識しておきましょう。

 

ポイント3:耐震性を意識する

廊下を無くすということは、今まであった柱や壁を取り除くことになるため、耐震性を確認しておくことが必要です。家を支えていた重要な柱の場合は無くす事が出来なかったり、取り除く分どこかに補強を施さなければいけなかったりするかもしれません。廊下が無くなっても柱が残ってしまって意味がないと感じる場合もあります。廊下を無くして使い勝手が良くなっても家そのものが弱くなってしまうのは問題です。耐震診断などを行い、耐震性が劣ることがないか、間取りに影響しないかを確認したうえでリフォームを行いましょう。

ポイント4:高断熱・高気密でデメリットを抑える

廊下の無い家のデメリットで取り上げた通り、広い空間によって冷暖房の効率が悪くなってしまいます。そのデメリットを出来るだけ最小限に抑えるために、リフォームのタイミングで断熱性や気密性もあげるようにしておきましょう。断熱材を入れることや、サッシを断熱サッシにしたり、ガラスを複層ガラスにしたりすることによって断熱・気密性を上げることが出来ます。

快適な廊下にするリフォーム

廊下を新たに設ける、もしくは無くすリフォーム以外にも、今ある廊下をリフォームすることもあります。なぜなら廊下は、空間自体を何かの目的で利用することはほとんど無いかもしれませんが、家の中でも特に人が通る頻度が高いため、傷みやすく定期的なメンテナンスやリフォームが必要な場所だからです。クロスや床材の張り替えといったリフォームが必要となります。加えて、快適な空間にするための以下のリフォームも行えます。

 

★バリアフリーにする

生活のしやすさは、家の中でどれだけ移動しやすいか、動きやすいかという点が大きく影響します。どんなに各部屋をバリアフリーにリフォームしても、それぞれをつなぐ廊下が移動し辛ければ意味がありません。各部屋の出入口との段差を解消することや、床材には滑りにくいフローリング材やクッションフロア、コルクを使用すること、手摺を付けること、足元灯を付けるなどによってバリアフリーリフォームが行えます。

 

★廊下だってオシャレに!

玄関を開けて、オシャレな印象を与えるためには廊下のコーディネートも大切です。モダンな空間にはダウンライトを、レトロな感じや南欧風な家では小さめのペンダントライトがおススメです。また、廊下の壁をギャラリーのように出来るように、ピクチャーレールを取り付けることも出来ます。壁厚を利用して壁面収納が出来るニッチも廊下をおしゃれに演出してくれます。

 

★廊下を有効活用する

廊下にはあらゆる部分に収納として使えるスペースがあります。廊下の壁面だけでなく、スライド式のはしごを付けて天井裏に、玄関に近い部分の床下を利用して日用品やアウトドア用品を収納したり、階段が隣接しているのであれば階段下も収納として有効活用したりすることが出来ます。

廊下のリフォーム費用は?

幾つかの廊下のリフォームを挙げましたが、費用はいくらぐらいでしょうか?内容別の費用相場は下記の通りです。

リフォーム内容

費用の相場

内装の張り替えや手摺設置などのバリアフリーリフォーム

20~50万円

壁面収納を設けるなど機能性を持たせるリフォーム

50~100万円

廊下を設ける、または無くすといった間取りに影響するリフォーム

100万円以上

介護認定を受けている方のバリアフリーリフォームであれば、廊下も助成金制度が受けられます。工事費の9割(上限20万円)が給付されるので、手続きを行い積極的に活用してください。

また、廊下の内装リフォームの場合や収納を設けるリフォームの場合は単体で依頼しても金額がそれほど変わることはありませんが、構造が影響するようなリフォームであれば廊下だけより、全面改装のような大規模リフォームの方が諸経費を含め長い目でみると費用を抑えることが出来ますし、最適な導線の間取りにするうえでも効果的です。単純に廊下を作る、無くす、ではなく家全体の使いやすさやランニングコストなどを検討するようにしましょう。

 

★目的に応じた業者選びが重要!

家の間取りや、生活スタイルにあわせて、廊下が必要か否かを検討することが出来ます。どちらの場合にせよ、リフォームする目的に応じたリフォーム業者を選びましょう。同じ廊下のリフォームでも、得意とする業者は異なります。

リフォームの目的

専門とするリフォーム業者

選択ポイント

廊下を作る

設計事務所・総合リフォーム会社

導線や間取りに関する知識がある業者

廊下を無くす

設計事務所・総合リフォーム会社

構造や耐震性に詳しい業者や耐震診断士が在籍している業者

老朽化を修復

内装材を新しくする

総合リフォーム会社・大工さん・クロス屋さん

床下や間仕切り壁など基礎部分や構造部分を知っている大工さんや内装材を扱う業者

バリアフリーにする

介護改修を得意とするリフォーム会社

介護保険の手続きを行え、福祉住環境コーディネーターなどが在籍している業者

収納を作る

総合リフォーム会社・設計事務所・大工さん

既製品の収納棚を設置するならリフォーム会社に、造作してもらう場合は大工さんやデザインにこだわるなら設計事務所

デザイン性をあげる

設計事務所・総合リフォーム会社

天窓などの構造に詳しい設計士が在籍している業者や、デザインや素材にこだわった業者

リフォーム目的に対応できる知識や経験が豊富な業者を選ぶことで、より良い提案を受けることが期待できます。

まとめ

当たり前だと思われてきた家の廊下が無い家が増えています。廊下は必要なのでしょうか?廊下の有無には、それぞれメリットとデメリットがあります。使いやすい間取りや、快適な家はそれぞれ異なるので、廊下の必要性もそれぞれ異なります。

 

メリット

デメリット

廊下がある家

・プライベート空間が確保される

・冷暖房の効率が良い

・ドアやクロスの内装材の量が多い

・暗く寒い空間ができやすい

 

廊下の無い家

・各部屋を最大限活用できる

・家族と顔をあわせやすい家になる

・生活スタイルの変化に対応できる

・冷暖房の効率が悪く光熱費が高くつく

・家具を置くスペースが少ない

・プライベート空間が確保し辛い

それぞれのメリットとデメリットを考慮したうえで、リフォームによって廊下を新たに設けることも無くすことも出来ます

リフォーム費用は20150万円です。既存の廊下の内装リフォームであれば、30万円以下が相場ですが、廊下を通路としてだけでなく有効活用するために収納などを用いる場合は、50万円以上、廊下を設けたり、無くしたりして間取りに影響するリフォームの場合は100万円以上になります。

どのリフォームを行う場合でも、自分の家にどんなリフォームが必要か、適切かを検討し、目的を明確にさせたうえで対応できるリフォーム業者を選びましょう。

見積り比較までの3ステップ

  1. 1. 地域を選択
  2. 2. 条件を選択
  3. 3. 厳選業者をご紹介

まずは地域を選択してください

和室を洋室にするリフォームのメリットとデメリット

最近の新築マンションや注文住宅では、初めから和室が無い家も多く、住宅の欧米化が進んでいます。そのため、現在、和室がある家にお住まいの方も、リフォームのタイミングで全ての部屋を洋室にした方が良いのではないかと考える方も少なくないようです。

では、和室を洋室にリフォームするうえでメリットやデメリットはあるのでしょうか?また、リフォームするうえでのポイントや注意点についても確認しておきましょう。

間取り変更のメリットとデメリット

偏にリフォームと言っても様々な種類の工事があり規模も異なります。例えば、設備機器の取替え工事や、床や壁の補修工事そして部屋の場所や導線を変える間取り変更工事、基礎や構造部分だけを残して全てを改装する全面改装工事などです。

様々な工事の方法や種類があるので「リフォームをする!」「したい!」と決めていても、間取りを変更すべきなのか、それとも部分的な工事で十分なのか、はたまた、リフォームではなくいっそう建替えてしまった方が良いのか、と悩んでおられる方も多いようです。勿論、どの工事を選ぶにしても費用の問題も関係しますよね。色んな要素を検討しつつ慎重に決定する必要があります。

そこで今回は、ぜひリフォーム工事の参考になるように、間取りを変更することに、どんなメリットデメリットがあるか比較してみることにしましょう!