エクステリアって何?
そもそもエクステリアとは何でしょうか?エクステリア(exterior)とはインテリア(interior)の対義語です。インテリアに関しては、ご存知の方も多いのではないでしょうか?インテリアは「屋内空間」を指して用いられます。その対義語なので、エクステリアは「屋外空間」のことを指しています。屋外にあるものなので、庭や庭にあるウッドデッキ、芝や植木、他にも駐車場、塀や門扉、門柱などは全てエクステリアに当てはまります。
■外構・造園・エクステリアは違うの?!
簡単に言うと、インテリア以外のものは、ほとんどエクステリアにあてはまることになりますが、エクステリア以外にも「外構」とか、「造園」といった言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?外構と造園・エクステリアは違うものなのでしょうか?
簡単に言うと、外構も造園もエクステリアの一部です。しかし、外構と造園は違います。外構は文字通り、外の構造物を指しているので、塀やフェンス、門柱、門扉などが含まれます。それに対して造園には外構は含まれておらず、一般的に花や樹木、庭園といった植栽を中心に指して使われます。外構と造園は別の部分を指しますが、エクステリアには両方含まれるので、外回りのリフォームを考えていて、一括見積もりサイトや施工例を探す際など、外構なのか造園なのか、何がどこまで含まれているか分からないという場合には、エクステリアリフォームで探すと、範囲が広がり、見つけやすくなるかもしれません。
エクステリアリフォームはどこに頼めばいいの?
エクステリアとは何かが分かったところで、ではエクステリアリフォームはどこに依頼すれば良いのでしょうか?実は、エクステリア工事を行える業者はいくつかあります。それぞれに特徴やメリットとデメリットがあるので、詳しく見てみましょう!
大抵のリフォーム会社であれば、インテリアだけでなく、エクステリアのリフォームも請け負ってくれるので、屋内リフォームと同じように依頼することが可能です。
こんな人におススメ
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インテリア、エクステリアと分けずに家の事は全てひとつの業者にお願いしたい。内装とのトータルコーディネートを行いたい。
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メリット
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屋内と屋外のリフォームを同時に計画して工事出来るため、打ち合わせがスムーズ。家丸ごとのトータルコーディネートが期待出来る。色んなエクステリアメーカーの商品を比較できる。
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デメリット
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リフォーム会社によっては、屋外の設計やデザインが出来る人がいないため、外注で造園会社やエクステリア専門会社に依頼するため、工事費が割高になることもある。または、エクステリアに関する提案力・専門知識が期待できない。
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■工務店・設計事務所・ハウスメーカー
家を建てた工務店やハウスメーカーに修繕などを依頼することも出来ます。また、設計事務所やデザイン事務所に、エクステリアの設計やデザインのみをお願いするという方法もあります。
こんな人におススメ
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新築時と同じデザインに統一したい。デザイン性のあるこだわりのエクステリアにしたい。
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メリット
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ハウスメーカーであれば、新築時の図面が管理されているので、既存外構物を修繕したり、配管や配線の位置を把握したうでリフォームを提案したりするうえでスムーズ。設計事務所であれば家のデザインに合わせた、オリジナル性のあるエクステリアに出来る。
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デメリット
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デザインや設計のみを請け負うので、施工業者を改めて探したり、外注に出したりして工事費が割高になる。ハウスメーカーの場合は、エクステリアのデザインがプラン化されており選択肢が少ない場合もある。
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■エクステリアメーカー
カーポートや門扉、小さいもので言うと表札やポストなど、とりあえず商品を見て決めたい!という方はリクシルやYKKなどのエクステリアメーカーのホームページやカタログを見たり、まずはショールームに足を運んでみたりするという方法もあります。それらのメーカーで、先に使いたい商品を決め、施工に関してはメーカーが紹介する業者に工事を依頼することができます。
こんな人におススメ
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気に入った商品(カーポートや門柱・門扉など)が既にあり、そのメーカーで揃えたいと思っている。もしくは、現在の外構メーカーで修繕したり、新しい物に取り替えたりしたい場合。
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メリット
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カーポートや門扉・門柱などが同じデザインでシリーズ化されている場合が多いため、外構部分をトータルコーディネートできる。ショールームを構えているメーカーが多いため、商品を実際に見てイメージを作りやすい。
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デメリット
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外構商品がメインで既製品になるのでオリジナル感や、家に合ったリフォームにならない場合もある。定価での紹介で、相見積もりをとらずに話を進めることになるため、他の商品やデザインの提案、価格の比較が出来ない。
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■ホームセンター
タイルや材木など、エクステリア関連の商品を置いているホームセンターでは、自分でリフォームする目的で材料を購入するのがメインですが、物置を始め、ウッドデッキ、門扉や門柱、ポスト、表札など外構商品を取り付けや設置してくれる担当者や、担当業者が在中している店舗もあります。
こんな人におススメ
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基本的にDIYでリフォームするものの、細かい部分や専門知識が必要な部分だけ業者にお願いしたいという方。
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メリット
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材料や商品を店内で確認することが出来る。地域密着型の業者になるため、すぐに駆け付けてくれ、相談もしやすい。営業マンが在中している店舗などでは、好きなタイミングで店に行き、気軽に相談できる。
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デメリット
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業者が行うのは、設備機器の取付けや設置がメインとなるため、エクステリア全体のコーディネートや細かい提案などは期待できない。店舗が扱っている業者、商品以外は紹介や提案をしてくれない。
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■造園会社・庭師
庭の芝や池、樹木や花壇の植木など植栽を専門に行うのが造園会社です。植物が商品となり、成長するものなので、1度きりの工事ではなく、定期的な手入れなど長い付き合いとなるのが一般的です。植木の手入れに関しては庭師に直接依頼するという方もいらっしゃいます。
こんな人におススメ
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緑豊かな屋外空間を作りたい!庭園を設けたり、シンボルツリーを植えたりしたい!
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メリット
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植栽専門なので、植物の特性を知った職人により、一時的な見た目ではなく、環境、植物の成長速度やメンテナンスのしやすさなども踏まえたうえでの提案、施工をしてくれる。定期的に植栽の手入れ、メンテナンスも担当してくれる。
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デメリット
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基本的には、外構工事は行わないため、外構は他の業者に依頼しなければいけなくなる。
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■エクステリア専門会社
エクステリアのプロとも言えるエクステリア専門会社もあります。外構、造園どちらの工事も行える業者として、一般的なリフォーム会社に比べ数は少ないものの、エクステリア専門会社は現在増えてきています。
こんな人におススメ
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エクステリアを全て任せたい!外構や植栽、景観、全てをコーディネートしてほしい。
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メリット
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提案力があり、最新のデザインやエクステリア商品に精通し専門知識や経験が豊富。建物だけでなく、街の景観にも合わせた提案を行え、デザインの幅が広い。
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デメリット
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屋外専門なので、屋内リフォームは依頼できないため、別々の依頼となる。リフォーム会社に比べ、数が少ないので業者の選択肢が少ない。
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★エクステリアプランナーが在籍の会社に依頼!
どこの会社に依頼するか、とは別にエクステリアプランナーが在籍する会社に依頼するという方法もあります。エクステリアプランナーとは、公益社団法人:日本エクステリア建設業協会(JPEX)が定めている民間の資格で、エクステリアの設計やデザイン、工事管理に関する専門知識をもった、エクステリアのプロです。国家資格ではありませんが、その知識や専門性は認められており、1級を有するプランナーの中には、公園や街の緑化計画といった公共部分の設計を任されている人も多い専門性の高い資格です。このエクステリアプランナーは、リフォーム業界でも、活躍しており、エクステリア専門会社は勿論、リフォーム会社や設計事務所、ホームセンターなどにも在籍しています。そのため、エクステリアプランナーの在籍している会社であれば、エクステリアを専門とした会社にこだわらなくとも、屋外のトータルコーディネートを行ってくれますし、駐車場や玄関、庭などの使いやすさや導線の良さ、光熱費を抑えることや、環境に優しいエコの分野、また防犯を踏まえた設計も行ってくれます。ですから、どんな会社にするかだけでなく、エクステリアプランナーが在籍しているかという点に注目して、エクステリア工事を依頼する会社を決めるというのもおススメの方法です。
工事内容によって依頼業者を選ぶ!
ここまでは、どんな会社がエクステリア工事を行ってくれるかについて取り上げましたが、ここからは工事内容にあわせた業者選びをご紹介したいと思います。エクステリアリフォームで人気の工事内容と、各工事費用の相場も併せて見てみましょう!
工事内容
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工事費用の相場
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特に得意とする会社
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ポスト・表札設置
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1~5万円
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ホームセンター・エクステリアメーカー
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門扉・門柱設置・アプローチ施工
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20~50万円
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エクステリアメーカー・リフォーム会社
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塀・フェンス設置
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50~100万円
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エクステリア専門会社・リフォーム会社
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駐車場・カーポート設置
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20~50万円
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リフォーム会社・エクステリアメーカー
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庭・植栽・花壇
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5~50万円
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造園会社・庭師
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ウッドデッキ・サンルーム設置
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5~50万円
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ホームセンター・エクステリアメーカー
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照明設置
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1~30万円
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リフォーム会社・エクステリアメーカー
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エクステリア全体
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100万円以上
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エクステリア専門会社
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★一括見積もりサイトを使えば会社選びが効率的!
屋内リフォームに比べ、エクステリアリフォームとなると、リフォーム会社にプラス専門的な業者も含まれてくるので選択肢が広がり、一層業者選びが難しくなります。工事内容から探すといっても、絞り込むのは大変ですし、さらに悪徳業者を見分けるという点でも注意が必要です。ですから、一括見積もりサイトを活用するのは無駄なく最短で優良会社を選ぶ点で効率的です。今回とりあげた、会社別のメリットやデメリット、工事範囲などを踏まえたうえで、自分にとって会社を選ぶうえで何を優先させたいかを決めたうえで探しましょう。エクステリアのトータルコーディネートをしたいのか、良い商品で出来るだけ安く工事をしたいのか、資格保有者がいて専門的なアドバイスが欲しいのか、求める優先順位を明確にしたうえで一括見積もりサイトを利用すれば、比較しやすく、絞り込みやすくなります。
まとめ
屋外空間をリフォームするエクステリアリフォームを依頼出来る会社は下記のようにいくつかあり、それぞれの会社によってエクステリアの中でも得意分野が異なります。
エクステリア工事業者
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提案力
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屋内との
コーディネート
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エクステリアの
専門知識
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工事範囲
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リフォーム会社
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〇
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◎
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△
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エクステリア全般の設計・施工
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設計事務所
ハウスメーカー
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◎
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◎
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△
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エクステリア全般の設計・デザイン
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エクステリアメーカー
|
〇
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△
|
◎
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外構の設計・施工
|
ホームセンター
|
△
|
△
|
〇
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外構の施工
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造園会社・庭師
|
〇
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△
|
〇
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庭・植栽・花壇の設計・施工
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エクステリア専門会社
|
◎
|
〇
|
◎
|
エクステリア全般の設計・施工
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この表からも分かるようにエクステリアにこだわってリフォームを行うのであれば、エクステリア専門会社に依頼するのが最善かもしれませんが、屋内と併せて検討している場合は、まとめてリフォーム会社に依頼するという方法もあります。どの場合でも、まずは一括見積もりサイトを利用して、数社から相見積もりをとって提案内容や価格を比較してみましょう。エクステリアは長い時間を過ごす場所ではないかもしれませんが、毎日のように通ったり見たりする場所なので快適さや美しさ、使い勝手が求められる場所でもあります。屋内リフォームと同様、慎重によく吟味して、依頼する会社を選ぶことが満足のいくエクステリアリフォームに繋がるはずです。